熊野古道伊勢路の出立のまち 田丸城

織田信雄の城 田丸城

JR紀勢本線に乗り、田丸駅に到着。田丸駅は無人駅でとても寂しい。田丸駅から線路沿いを進むと、田丸城の搦手口に行くことが出来るが、田丸保育所を通り、大手門から攻城。まずは、村上龍平記念館へ行き、田丸城のスタンプをゲット。ここには田丸城に関する史料展示も少しあるが、あまり充実したものではなく、少しがっかり。パンフレットなどはたくさんあり、その点ではとても満足。

いざ田丸城へ

いよいよ城跡へ!玉城中学校の奥が田丸城の跡地であり、中学校を横目に見ながら歩いていく。まず初めに出迎えてくれたのは富士見門。なかなか立派な門を見て本丸跡を目指す。いよいよ本丸跡、天主台跡と思ったら… なんと立ち入り禁止… 工事中で天主台に登ることはできなかったが、堀切や石垣などの遺構はしっかり残っていて城跡を感じるには十分である。

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田丸城だけじゃない 関連スポット

田丸城の麓には、お城広場があり、その隣には蒸気機関車と旧三の丸御殿奥書院がある。それぞれ違った風情を感じることが出来るのでここにもぜひ行ってもらいたい。

田丸城周辺にはあまりこれといった見どころが他になかったのでこれで玉丸町を後にした。

九鬼海賊の城 鳥羽城

いざ!鳥羽城へ

2月の寒空の下、朝一番に三重県鳥羽駅に降り立った。伊勢湾を見ながら九鬼海賊の居城だった鳥羽城を目指して歩きだす。鳥羽駅で鳥羽城までの道のりを確認しているとスーツを着たおじ様に声をかけられた。「鳥羽水族館へお越しですか?」どうやらこの方は観光案内の人で観光客に水族館までの道のりを教えているようだった。私は「鳥羽城に行きたい」というと、物珍しそうな顔をしながら、親切に鳥羽城までの道のりを教えてくれた。やはり鳥羽に来る人のほとんどが鳥羽水族館に訪れる人のようだ。鳥羽水族館へ行く人たちと反対の改札を出て鳥羽城を目指す。鳥羽駅からは約15分ほどで鳥羽城に到着した。f:id:TabiShiro:20220223215028j:plain

鳥羽城から伊勢湾を見下ろす

まず私の目の前に出てきたのは三の丸からみる石垣の段々であった。なかなかの迫力がある。三の丸から階段を上り本丸へと目指す。本丸へ行く途中に城山公園によって見る。ここに「TOBA」の大きなオブジェがありここからの眺望をなかなかのものだった。さらにそこから階段を上り本丸を目指す。階段を登り切り本丸に到着し、そこからの眺望は城山公園をも凌駕するほどのものだった。眼下に鳥羽水族館を見下ろし、目の前には伊勢湾が広がる。400年前の武将もこのような景色を見ていたのかと想像するとなんとも言えない気持ちになる。

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城山公園から

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本丸跡から

鳥羽の歴史を学ぶ

鳥羽城をあとにし、反対側にあたる市役所側から降り、鳥羽城家老屋敷跡を眺めて次は鳥羽市歴史ガイドセンターを訪れた。ここでは鳥羽城や九鬼嘉隆に関する史料などが展示されてるなか、とても面白い展示物を見つけた。鳥羽竜の展示物である。ここ鳥羽では恐竜の化石が発見され、鳥羽竜の名で親しまれているようだ。鳥羽に訪れた際は鳥羽竜についても調べてみてほしい。

 

六角氏の居城 観音寺城

六角氏の居城 観音寺城

安土城周辺を散策した後、次に向かったのは六角氏の居城であった山城・観音寺城である。観音寺城へはいくつか登城ルートがあるようだが今回は桑実寺を通るルートで登城した。入山料として300円がかかる。城の麓から桑実寺まで行くのかなりの急斜面でとてもきつかった。階段はしっかりと整備されていたが城のスタート視点にたどり着くまでにへとへとになるくらいだった。やっとの思いで桑実寺に到着。住職さんに入山料を払い、ここから観音寺城・本丸までどのくらいか尋ねると約30分くらいとのこと。これからまだ30分も登山するのか… 絶望感が襲ってきた…

いざ 山城への大冒険へ

絶望感に襲われながらそれでも愛と希望と勇気を持ち、いざ登城!先ほどまでの整備された階段とは違い、ここからは山城ならではのちぐはぐな階段、あまり整備されていない道を進む。前日に雪が積もったこともあり足元は滑りやすいというバッドコンディション。登り進めていくと、大木がなぎ倒され道を阻み、こっちで合ってるよな… これ進んでもいいんだよな… と不安を感じながら倒された大木をしゃがんでくぐり登り進めていく。30分ほど登りようやく本丸に到着。やはり登った後の達成感は半端ない。いろいろな遺構をみながら一番の目的である大石垣を目指す。本丸からおよそ20分ほどで大石垣に到着。そのまま反対側の観音正寺の通り下山。総時間は約1時間30分ほど。明日は筋肉痛がすごいぞ~ とちょっとの不安を抱えながら無事に下山。

ちょっと寄り道 人魚伝説の寺院へ

観音寺城が築城される前はもともと観音正寺というお寺があった。この観音正寺西国三十三所の三十二番札所である。このお寺は人魚のために建てられたという伝説があるおもしろいお寺でもある。観音寺城と一緒にこのお寺にも訪れみていただきたい。

 

第六点魔王の居城 安土城

第六点魔王の居城 安土城

八幡山城をあとにして次に向かったのは安土城安土城天守が建っていないにも関わらず知っている人や訪れる人が多いように思える。やはり「織田信長が建築した城」というところがお城の価値を上げているのだろうか。そんなことを思いながら安土駅へと向かった。安土駅前にまず、私を迎えたのは飄々と聳え立つ織田信長銅像であった。とてもカッコよかった!!やはり英雄と呼ばれるだけあり銅像にされてもかっこいい。安土駅前ににはレンタサイクルのお店が二軒ほどあり、自転車を借りることができる。自伝者を借りればおよそ15分程度で安土城までたどり着くのではないだろうか。私は歩くのが好きなため歩いていくことにした。歩くと思ったよりも距離があり、30分ほどかかった。

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いざ!イノベーションの世界へ!

安土城大手門前に立って思ったこと…それは大きい!! とても大きいと思った。しかし、この大きいは姫路城を見て思う「大きいな」とは違う、アメリカンな大きさを感じた。伝わっているのだろうか… 全然伝わらねーよという方は実際に行ってみてください。。。本丸までなかなか急傾斜に山城ならではの段差のちぐはぐな階段を上り遺構を眺めながら本丸まで到着。やはり有名なところだけあって、家族連れやカップルが多かったように思える。

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本丸からの眺め

城跡だけでない!安土城の見どころ

安土城での見どころは城跡だけではない。城跡から歩いて15分ほどしたところに「滋賀県安土城考古博物館」と「安土城天主信長の館」といった安土城織田信長についてよくわかる施設がある。こちらには安土城の5階6階を復元した模型や織田信長に関する史料など楽しく歴史が学べる施設である。ぜひ行ってみていただきたい。

ちょっと休憩 安土名物の和菓子とともに

駅に帰ってくると駅前に和菓子屋さんを見つけた。中に入ってみると安土名物の「まけずの鍔」を売っていた。なんでも織田信長桶狭間の合戦の前に熱田神宮で戦勝祈願をした際、永楽通宝を賽銭箱に投げ入れ戦勝を祈願し、見事戦に勝利し、それ以後信長は自身の刀の鍔に永楽通宝をはめ込み、安土城を築くまでに至ったところから名物になったのだとか。これは買うしかないと思い、早速買って食べてみると…これはうまい。永楽通宝の形をした最中であった。中のあんこは甘すぎないほど良い甘さで、一つが意外と大きいがそれも気にならないくらいバクバク行けちゃう。安土城を訪れた際はぜひ「まけずの鍔」を一緒にどうぞ。

恋人の聖地 八幡山城

恋人の聖地 八幡山城へ!!

近江八幡駅からバスで約15分ほどで八幡山城の麓まで到着する。八幡山城の麓は八幡堀と呼ばれる堀や日牟禮八幡宮(ひむれはちまんぐう)などがありとても趣のある場所だった。恥ずかしながら私は八幡山城に関する知識のみで訪れた。すると、びっくり。なんと恋人の聖地としても有名ではないか!男一人で行くのは気が引けるな…と思いつつお城が見たい!その気持ちを強く持ち、いざ登城!

男一人の負けられない戦い 山頂へ 

八幡山城へはロープウェイが出ている。もちろんロープウェイを使わずに徒歩で上ることもできる。ロープウェイであれば約5分、徒歩であれば約30分ほどで山頂まで行くことができる。つぎの予定のこともありここはロープウェイで行くことにした。(ロープウェイは片道500円、往復890円)カップルや家族連れが多い中、男一人でロープウェイに乗り込み、なんとも言えない気持ちに… しかし、そんな気持ちも吹き飛ばすほどの絶景がロープウェイの中からでもうかがえた。ロープウェイ山頂駅に到着してから西の丸跡、二の丸跡、瑞龍寺、石垣と散策しながら景色を満喫。恋人の聖地なだけあって、やはり男一人の居場所がない気が…と被害妄想をしながら無事下山。

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ちょっと休憩 名物グルメ

下山してこれからのことを考えていると、チラシを持ったマダムが声をかけてきた。近江牛を使った肉うどんのお店を紹介された。ちょうどいい、お昼にしようと思い、教えてもらったお店へ行ってみた。お店の場所は奥まった場所にありなかなか見つけられなかった。やっとの思いで見つけ、これは教えてもらわなかったら、絶対に来れないな…と思い、なんとも得した気分でお店に入った。お店のメニューは肉うどんのほかにおでん定食などもあったが、うどんの口になっていたので迷わずうどんを選択。出てきたうどんをみると八幡名物・赤こんにゃくも入っていた。これまた得したと思いながらうどんをすする。汁まで完食するほど美味しかった。ぜひ今度はおでんを食べてみたい!

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八幡山城 オススメ

八幡山城でぜひ見てもらいたいのが麓にある八幡堀!ここは「るろうに剣心」の撮影場所であったとか。遊覧船でゆっくりと八幡堀を満喫することや近辺のお食事処から八幡堀を眺めながらゆっくりする…などその風情に身を委ねてゆっくりするにはちょうどいいかも!ぜひ行ってみてください!!

 

湖西の国宝 彦根城

湖西の国宝 彦根城を訪ねて

前日の雪が残る彦根城下。朝5時に自宅を出て8時に彦根駅に到着。着いて最初に思ったこと。寒い!!!とにかく寒い!!冬に彦根に来たのは初めてだったが想像以上の寒さにびっくり。町の至る場所に雪かきのあとであろう雪の山がたくさん。地元は雪があまり降らないため、その光景が異様に映る。異様な景色の中、彦根駅から歩くこと約30分で国宝・彦根城に到着。

彦根城を攻める

彦根城の別名は金亀城。彦根山上にあったお寺に金の亀に乗った観音像が安置されていたことが由来だとか。お城の別名には動物の名前が多く使われている気がする… 白鷺城が別名の姫路城、鯉城が別名の広島城、烏城が別名の岡山城、など。そんなことを考えながら、いざ登城!

彦根城の魅力に取り憑かれる

大手門から入り、天秤櫓などを見つつ、緩やかな坂道を登り10分ほ彦根城天守閣のある本丸までたどり着いた。彦根城天守閣、立派とても立派だった!!さすがは現存十二天守。重厚な雰囲気の中にお城独特のかっこよさをひしひしと感じた。やはりそれは破風の多さが要因なのだろうか。

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彦根城天守

彦根城天守閣に見とれながら天守郭内へ入る。ここでお城あるあるに遭遇。階段が急!!!降りるとき大変だろうな…とか考えながらほぼはしごみたいな階段で二階、三階へ上がっていく。天守最上階からの眺めもとても良かった。朝一番に来たこともあり、この景色を独り占めできたのはとても贅沢な時間だった。はしごみたいな階段を何とか降り、彦根城天守閣に大満足で外に出た。

 

彦根城天守閣以外にも見どころはまだまだたくさん。彦根城に隣接する庭園・玄宮園彦根城博物館、開国記念館と順番に巡っていく。

趣のある庭園で一服

雪の残る玄宮園はとても綺麗で穏やか。ここだけ時間の流れが違うような気が…しなくもない。玄宮園から彦根城をみるとまた違った見え方ができる。やはり城も庭園もセットにするといいものだな~f:id:TabiShiro:20220214211225j:plain

絶対見てほしい オススメ

最後に、彦根城に来たらぜひ見ていただきたいもの!それが… 馬屋!うん?馬屋?そう!馬屋です!馬屋とはその名の通り馬を飼っておく建物、馬小屋みたいなもの。なぜ馬屋をお勧めするかというと、彦根城の馬屋ほど立派なものは全国的に見ても他にないから!自分も初めてこんなにおっきい馬屋を見ました。とても感動したな~。馬屋は二の丸佐和口多聞櫓の北側にあり、表門橋からも近いので、立地は悪くない!天守閣を見る前、見た後、どちらでもいいからぜひ見てもらいたいです!

彦根城 よかったな~

湖西の国宝・彦根城天守閣を一目見ただけでお城を好きでよかったな~とそう思えるお城でした。お城に興味のない方でもとても楽しめるのではないかなと思います。彦根城からお城の魅力に取り憑かれる方も多いんじゃないでしょうか。ぜひいってみてください!